Q18.会社(法人)が破産すると従業員の未払い給与や退職金はどうなりますか?
A.配当がある場合、一般債権に優先して支払われます。
法人が裁判所にて破産手続に入った場合、裁判所に選任された破産管財人が、法人の財産を換価し債権者に対して配当を行います。
債権者へ配当を行う際には、定められた優先順位に従い行われます。
ただし、担保権付債権(抵当権・質権等)を有する場合には、破産手続きによらずに、自ら担保権を実行することができ、破産者に対して最強の債権を有することになります。
破産手続上の優先順位の概要は、下記の通りです。
1.滞納税金等
2.未払給料・退職金等
3.一般債権
上記「2」の一部については、独立行政法人労働者健康福祉機構の未払賃金の立替払制度によって、未払いとなっている賃金の一定額(退職前6か月間の定期賃金及び退職手当のうち未払賃金総額又は限度額のいずれか低い額の8割相当分)について、政府が事業主に代わって立替払いを行う制度があります。
関連する記事はこちら
- Q28.会社が破産する場合、従業員に対して渡すべき書類はありますか。
- Q27.会社が破産した後、国民健康保険に切り替えるにはどうすればいいのですか? (従業員向け)
- Q26.会社が破産申立したら、従業員の健康保険証はその日から使えなくなりますか? (従業員向け)
- Q25.会社が破産する場合、従業員の未払い給与と仮払金を相殺することはできますか。
- Q24.会社が破産したら、会社で掛けていた厚生年金はどうなりますか?
- Q23.会社が破産する場合、従業員用の私物の処理はどうすればいいでしょうか?
- Q22.会社が破産する場合、未払いの経費・仮払金の返還はどうなりますか?
- Q21.会社が破産する場合、未払いの賞与はどうなりますか?
- Q20.退職金が支払えない場合でも、従業員を解雇できますか?
- Q19.従業員は全員解雇する必要がありますか?
- Q18.会社(法人)が破産すると従業員の未払い給与や退職金はどうなりますか?
- Q17.会社の自己破産に株主が反対しています。破産はできないでしょうか。
- Q16.会社が破産すると、株主にはどんな不利益がありますか?
- Q15.破産をしたいのですが、取引先に迷惑をかけたくありません。
- Q14.法人破産を考えています。破産すると仕入先に迷惑をかけてしまうので、仕入先だけに支払いを済ませてから破産申立てをしたいと思っておりますが、大丈夫でしょうか?
- Q13.法人の破産と個人の破産とで債権者の対応に違いがありますか?
- Q12.会社が破産した場合、社長である自分は新しい仕事をしても良いのでしょうか。
- Q11.代表取締役である自分は会社とともに破産が必要でしょうか?
- Q10.初回相談時の持ち物を教えてください。
- Q9.破産手続きにかかる時間・期間はどれくらいでしょうか。