任意売却により自宅を守れた事例
業種:印刷業
負債総額:6000万円
ご依頼の背景
時流に乗った受注を取り付け、一時期は高い売り上げを誇っていたが、得意先からの受注削減、商流見直しによって、売り上げが激減し、受注を頼りに行ったばかりの大規模な設備投資が収支、キャッシュフローを圧迫した。
住宅ローンが残っていたが、適切な評価の元、信用不安が広がる前に資産譲渡を適切に行い、リースバックの形で、生活場所の確保に至った。その後、会社、個人は法的整理により健全化を行い、支払いに追われる日々から解放され、貯蓄もできるようになった。
弁護士の所感
小規模事業の場合、コストが少ない分、短期間に大きな役員報酬を受け取るに至るケースも多いのですが、他面で、収益悪化もまた社長一家を直撃します。好調な時に事業体制の構築や内部留保を固めて置ければ良いのですが、最終的には適切な手法でリスタートすべきことも多いです。
本件では、住宅ローンも残っていましたが、適切な価格、プロセスで、親族への譲渡、リースバックの形で、生活の拠点を変えることなく、リスタートすることができました。あとで債権者から指摘を受けることがないよう、綿密な段取りをとることの重要性は強調してもしすぎることはないくらいです。
関連する記事はこちら
- 開業資金の支払負担が重く、法人破産とともに、個人としては住宅を残すことができる個人再生を行った事例
- Eコマースで販売手数料・販促費が重かったが、再建の可能性を探りつつ、最終的に法的整理を選択した事例
- 従業員の退職・リストラをきっかけに清算と再建を決断した事例
- 法人および法人代表者の破産により解決・立て直しした事例(HP制作業)
- 法人および法人代表者の破産により解決・立て直しした事例(フィットネス関連事業)
- M&Aによって債務処理した事例(ウェブサービス業)
- M&Aによって債務処理した事例(小売業)
- 任意売却によって財務を立て直した事例
- 債務処理を通じて生活を立て直した事例
- 申立準備に時間を要せざる得なかった事例
- 早期申立により資産散逸を防いだ事例
- 任意売却により自宅を守れた事例
- レジャー事業-民事再生事案
- スポンサーへの株式譲渡により清算したケース(ベンチャー)
- リスタート時に手元資金を確保できた事例
- 自宅を守れた事例
- 事業のスリム化による事業再生事例
- 社長自身の個人資産も運転資金に費やされた結果、手元資金が極限まで限られる瀬戸際のタイミングでの申し立てにより、事態を回避したデザイン会社の事案
- 売り上げは過去最高を記録するも、黒字倒産に陥る中、早期対応により混乱を最小限とした建設会社の事例
- 優良顧客に恵まれ、売上自体は確保できていたものの、滞納税金が多額に上っていたため、事業再生を決断した電設事業会社