優良顧客に恵まれ、売上自体は確保できていたものの、滞納税金が多額に上っていたため、事業再生を決断した電設事業会社
負債総額:約2億円
業績悪化理由:事業拡大期の過剰投資、税金滞納
ご依頼の背景
優良顧客に恵まれ、順調に業務拡大をし、不動産投資等も積極的に行っていたが、顧客の減少、受注優先の利幅の少ない案件の増加、業務拡大期の税金未納などが重なったこと等が原因となった。
債権者からの訴訟なども提起されていたが、家族等の協力も得、従前の経験を生かし、再スタート、再建となった。
弁護士の所感
好景気や事業拡大の反動として、思わぬところで、多額の税金や社会保険料(預かり源泉税、預かり住民税、預かり社会保険料、預かり消費税等)が発生し、キャッシュフローが悪化することは少なくありません。少額の営業利益が確保できていたとしても、リスケ中の借り入れの元本弁済の見通しが立たない、滞納税金等が多額に上るといった場合は、経営者個人やご家族の将来への備えも含め、シミュレーションを行う必要があります。本件では、将来の資金計画も念頭に事業再生、清算を検討し、個人も含め、再スタートのかじを取ることができたものと思います。
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