自宅を守れた事例

業種:印刷業

ご依頼の背景

時流に乗った受注を取り付け、一時期は高い売り上げを誇っていたが、得意先からの受注削減、商流見直しによって、売り上げが激減し、受注を頼りに行ったばかりの大規模な設備投資が収支、キャッシュフローを圧迫した。

住宅ローンが残っていたが、適切な評価の元、信用不安が広がる前に資産譲渡を適切に行い、リースバックの形で、生活場所の確保に至った。その後、会社、個人は法的整理により健全化を行い、支払いに追われる日々から解放され、貯蓄もできるようになった。

弁護士の所感

小規模事業の場合、コストが少ない分、短期間に大きな役員報酬を受け取るに至るケースも多いのですが、他面で、収益悪化もまた社長一家を直撃します。好調な時に事業体制の構築や内部留保を固めて置ければ良いのですが、最終的には適切な手法でリスタートすべきことも多いです。

本件では、住宅ローンも残っていましたが、適切な価格、プロセスで、親族への譲渡、リースバックの形で、生活の拠点を変えることなく、リスタートすることができました。あとで債権者から指摘を受けることがないよう、綿密な段取りをとることの重要性は強調してもしすぎることはないくらいです。

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