警備業の破産事例
業種:警備業
負債総額:約2000万円
債権者数:約10名
キーワード:起業前の前職との関係悪化
ご依頼の背景
警備業を営む株式会社。代表者は、前職の経験を活かすために会社を立ち上げ、営業を開始しましたが、直後に新型コロナウイルス感染症の流行により、人との接触が困難となり、営業活動が思うようにできない状況が続きました。
その間も経費がかさみ、金融機関からの融資を受けて営業を継続しましたが、業績は伸びず、税金も滞納が生じ、金融機関からの追加融資も断られるなど、資金繰りが厳しい状況が続いていました。
そのようなさなか、前職の関係者とのトラブルや人手不足も重なり、受注が困難な状態となり、事業の継続が困難となったため、相談に至りました。
弁護士の所感
起業のタイプとして、前職の経験を生かした企業は多い類型です。ただ、前職での得意先を見込んで起業したものの受注がうまくいかない、場合によっては前職とトラブルが発生するなどで、事業継続が難しくなるケースも少なくありません。事業を継続することで負債が膨らんでいく場合は、いったん負債をリセットし、再出発すべきかどうかも検討することが重要です。本件は、苦しい状況でしたが、事業清算を決断し、再出発した例です。
関連する記事はこちら
- 警備業の破産事例
- 広告業の事例
- 個人事業主としてフランチャイズの加盟店事業を行っていた事例
- 介護事業所の破産事例
- 代表者が地方居住者である法人の破産
- 設備投資するも売り上げが見込みを下回り、廃業した事例
- ノンバンクから借り入れを行っていた事例
- 個人事業形態で居酒屋(店舗型)の経営をしていた事例
- 大手コンビニフランチャイズを複数店舗経営していた事例
- 複数の会社を経営していた場合の事例
- 代表者が海外居住者の事例
- 共同経営者間における債権債務、株式の処理を行い、破産をせずに清算を完了した事例
- 経営者保証ガイドラインを活用した事例
- FC加盟店(全国小売チェーン)の清算の事例
- 早期に相談いただいたことで、会社の負債清算のみで再スタートできた事例
- 迅速な資料準備により早期の清算を実現し、再スタートを切れた事例
- 時間の経過した不動産を法的整理で処理した事例
- 共同創業した会社を早期廃業し、資産の目減りを解決した事例
- FC加盟店で創業したものの資金繰りが悪化し、清算し解決した事例
- 創業後、早いタイミングで事業清算し、個人資産への波及を防いだ事例