会社清算の流れ
通常清算(債務超過でない清算)である場合、清算事務にあたっては、会社法に則り、概要以下の事務を行っていく必要がございます。
手続きの流れ
①株主総会における解散決議
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②財産目録及び貸借対照表の作成
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③貸借対照表についての株主総会での承認
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④債権申出の公告及び知れている債権者に対する催告
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⑤債権者への弁済
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⑥株主への残余財産分配
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⑦決算報告についての株主総会での承認→清算結了
②以降の手続において、大きくは、資産の処分、負債の弁済をし(④、⑤)、余りがある場合は株主に配当(⑥残余財産分配)を行い、決算報告・承認を得て、清算が終了し、この段階で会社自体が消滅することになります。
会社の設立時には、社長1名であったり、又は複数名から出資を募って設立し、事業を開始しますが、清算にあたっては、資産や負債を処理し、その後に余ったものは、最終的には株主に対して「残余財産分配」と言う形で出資が返却されることとなります。
所要期間
会社解散から清算完了(清算結了)までの必要期間ですが、上記④の債権者への公告(新聞等に掲載すること)や催告があるため、最低でも2カ月を要します。
その他、税務上の処理なども考慮致しますと、最低でも6カ月程度の要すると想定しておいた方が無難です。
費用等
会社解散、清算人選任の登記費用として、実費として最低3万9000円あまりが必要です。
その他、官報公告費の他、専門家費用を要します(弁護士、司法書士、税理士費用等)。